石屋の思い出

 小学校四年の時に引っ越しをしたのだが、そこの近所に石屋があった。御影石を削って墓や墓誌を造るのである。その石を削る音がうるさいのは当然のことだったが、あまり気にならなかった。「勉強の邪魔!」だとは思わなかったのだ。どうせ夜になると静かになるし。一方、そこの仕事場に電話がかかってくることがあり、その着信音は作業中でも聞こえるように大音量であった。私はこちらの音はうるさく感じ、「早く電話出ろよ」と苛立っていた。

 道路の拡張で実家は私が大学で外に出てる間に位置が変わった。石屋も立ち退きの対象となり、どこかへ行った。どこに行ったのか、わからない。

 今はJRの線路の脇に住んでるが、慣れてしまえばどうってことはない。ただ、夜間の工事の時には目を覚ましてしまうことがある。その時は耳栓に頼る。一方で草刈り機の音や、電動ノコギリの音は昔から嫌いで我慢がならない。これらの対処法としては防音用のヘッドホンを用意している。

 電動ノコギリで木を切る音を聞きながら、石屋の音の方がよっぽど大きくて耳につく音だったのに、どうして気にならなかったのだろうと不思議に思う。

 

胃カメラ初体験

 今日、人間ドックで胃カメラを体験した。

 のどにヌルヌルの麻酔薬を溜めて3分後に吐き出す。じわーっと麻酔が効いて行くのがわかる。それからスプレーの麻酔を口の中に散布され、飲み込む。これを三度繰り返す。

 処置台に乗り、鎮静薬の注射。この時から意識がややぼんやりし始める。口の中から胃カメラの管を入れられ、空気で胃の中を膨らませるため、ゲップが出る。そうこうしているうちに検査は終わったらしく、「鎮静薬がよく効いてましたね」と先生から言われる。

 要するにどうってことなかった。

 昨年はバリウムが翌日の朝、肛門の出口付近で動きもせず、風呂場で中指を入れて粉砕した経験を持つ私。今度から胃カメラの世話になろう。

 唯一、欠点といえば、鎮静薬のせいで、体の調子は悪くないのに、感覚がおかしい。まあ、間もなく治まるだろうけど。

青空をあきらめないで

 STU48の2期生「僕の太陽」公演の昼の部に行ってきた。色々あるのだが最後の「僕の太陽」で高雄さやかから爆レスをもらい、それ以前に見たことがほとんど吹っ飛んだ。

 「僕の太陽」に「青空をあきらめないで」という歌詞があるのだが、その時、私の方を見ていたのである。(夜の部はカメラに向けて振りしてた)

 あと二回ぐらい指さされた気がする。もう大満足である。

 しかし、先ほどshowroomで本人が言ってたのだが、「そろそろカメラが来る」と思った時に来なかったから、その後方にいた私にレスが来たようなのだ。

 showroomなんて見るんじゃなかった。

 

一陸特に合格したもよう

 昨年、法規ができず涙をのんだ一陸特(第一級陸上特殊無線技士)、今年は無線工学、法規ともに合格点に達したようで、発表が待ち遠しい。

 子どもの頃からアマチュア無線をやりたくて、何となく無線関連の勉強はしてた。電話級アマチュア無線技士を受けたのが大学生の時、すぐに電信級を取り、それから第二級を目指したものの電気通信術に手こずり、受験を見送っていた。しかし、電気通信術が免除になってから受け始め、とうとう第一級まで取得した。

 無線工学の勉強が習慣になっていたこともあり、今度はプロの資格に挑戦。そこで一陸特の受験とあいなったわけである。次は最高峰の一陸技か。

実践ビジネス英語が消える

 NHKの「実践ビジネス英語」が終了する。数あるNHKの英語講座の中で一番難しいとされるこの番組、私もいつか勉強したいと思っていたのだが……。

 今朝、布団の中で「基礎英語2」を聞いていたのだが、リスニングが全然できず泣けて来た。

 

天皇が首相の任命を拒否することがあるのだろうか

 与党であった保守党の閣僚と多くの国会議員を惨殺し、政治を機能不全に陥らせた上で、残りの国会議員だけで首班指名を行った革命党。この場合、天皇は国会で指名された革命党の首相を任命するだろうか?

 たぶん、しない。なぜなら、首相の任命は「内閣の助言と承認」が必要だからである。この場合の内閣は、前の内閣、つまり保守党の内閣であり、閣僚が全員殺された時点で内閣は存在しない。なので、次の首相の任命もできないのである。そういう事態を憲法は想定していない。それでも国会の指名で決まった次期首相、これをどう扱うか?

 その時になってみないとわからないが、もし革命でなく自然災害や事故で閣僚が全員死亡した場合は、ちょっと話は簡単になる。国会で指名された首相は「選挙管理内閣」のみ組織し、任命されるや否や辞任し、総選挙を行うのである。そんなこと憲法のどこに書いてあるか? どこにも書いてない。さっき俺が考えた。これを任命しないとなれば、政権も憲法も続かない。この時ばかりは拒否できないのではかなろうか。

 保守党と革命党の連立政権だとややこしいなあ。革命党閣僚を残して、他の閣僚が全員殺され、国会の指名で革命党の首相が生まれた場合、内閣は革命党閣僚が引き継いでいるため、天皇は首相を任命せざるを得ない。武力革命を考えている政党の方は参考にしてください。

 

 

「人間失格」ああ、そうですか

 久々に太宰治の「人間失格」を読んだ。夏目漱石の「こころ」も一緒に買ったのだが、奇しくもこの両作は日本の純文学の売上一位を競っているらしい。

 さて、この「人間失格」なのだが、

・実家が大金持ち

・女にもてまくり

・友人や世話人がいる

という状況で学校をサボり、酒を飲みまくり、薬漬けになって「人間失格」なのである。ああ、そうですか、としか言いようがない。

 永山則夫が最初に出した本の題名は「無知の涙」だったのだが、もうちょっと考えてつけたらどうだ、と言いたくなる。

 「大失敗、ヒモ男の独り言」ぐらいにしておけばいいと思うのだが、だったら「人間失格」ほど売れなかっただろうな。

 ちなみに「人間失格」の最終回は太宰の死後、雑誌に発表され、その辺りの事情は太宰のことを面と向かって嫌いだと言った三島由紀夫も同じなのである。