不同意性交の警視正のこと

 マッチングアプリで知り合った女性に、警察であると身分を明かし、「売春はしません」と反省文を書かせた上で、不同意性交を行っていた警視正

 たぶんこの男は、最初は身分を隠し、金を払うなりして同意を得て性交を行っていたと思うのだ。しかし簡単に相手が見つかってしまうものだから、お金が続かなくなった。そこで「タダで性交する方法」として、「警察だと言えばタダでできるかも知れない」とでも考えたのであろう。今のところ、被害者は5名だが、もっといるのかも知れない。売春は犯罪だが、逮捕もされなければ起訴もされない。しかし売春行為が発覚したとなると、世間体が悪いため、被害に遭っても口を噤んでいるのでは、と推測する。

 だけど思ったことがある。警察官が警察であると身分を明かしてまで、タダで性交するメリットはあるのだろうか。「レイプされても警察には言えない」という状況下で絶望の表情も見せる女性を犯すのが楽しかったのかも知れない。しかし別な想像をしてみる。もしかしたらこの男は、警察官である自分がマッチングアプリで知り合った女性を相手に買春をしている、という事実に耐えられなかったのではないか。そのため最初は「ワシ警察なんよ」と言って反応を見ていたのが、相手が信用しないので身分がわかるものを示す。そして「警察がこんなことしてていいの?」となじられたので、「うるさい。反省文書け」みたいなやりとりが発端となった。

 男は自分を罰するために、このような振る舞いを続けていた。そうは考えられないだろうか。