小松左京が話していたこと

 何年前のことか忘れたが、NHK-FMの日曜日午後の人気番組「日曜喫茶室」に小松左京が出た時、こんな話をしていた。

 ・少年時代に読んだ国際探偵小説で原爆のことを、「マッチ箱ひとつの大きさで富士山を破壊できる爆弾」だと紹介されており、その存在は知っていた。

 ・兄が名古屋帝国大学工学部で冶金を学んでおり、日本の原爆開発については漏れ伝わっていた。

 そのため広島に新型爆弾が投下された時、それが原子爆弾であることを予想した人もいないではなかったらしい。少なくともまったく未知な爆弾ではなかった。