新幹線に思う

 SKE48木崎ゆりあがマネージャーから新幹線の回数券を渡され、「悪いけど一人で名古屋に帰ってくれ」と言われた。木崎は東京駅で下りの新幹線を待った。一方、名古屋の事務所では木崎の帰りを待っていたのだが、なかなか帰ってこない。事故にでも遭ったのでは、と木崎の携帯に電話したところ、「名古屋行きの新幹線がなかなか来ない」と言う。

 実は木崎は「博多行」「新大阪行」には乗らず、「名古屋行」の新幹線を待ち続けていたのであった。

 似たような勘違いでNMB上西恵の話がある。上西は「新大阪・東京」の指定席の切符を渡された。上西は滋賀在住だったため、「京都で乗って他のメンバと合流しよう」という話になった。当日、上西はその新幹線に乗ってきたが、マネージャーに「これどうしましょう?」と切符を見せた。それは京都から新大阪までの乗車券であった。そう、彼女は「新大阪・東京」の切符は新大阪から乗らなければならない、と考えており、京都から乗る場合は、「京都から新大阪まで行った」とみなしてもらうため、その区間の乗車券を買っていたのである。

 そういえば空港の荷物預かり所に並んでいた時、私のすぐ後ろの人が「搭乗手続きを済ませてからお並びください」と言われていた。それを聞いて、「自分はいつ飛行機に一人で乗れるようになったんだろう」と感慨深く思ったことがある。わからなければ聞くが、「これが正しい」と思っていれば、間違いには気づかない。いや、先の例で挙げた木崎の場合は、間違ってはいない。他にいい方法があるだけである。もしかしたら、私はいろいろなところで間違っており、しかもそれを正しいと信じて今も生きているのかもしれない。