森下舞羽はスターだ

 この前、いつものように職場に向かって歩いていたら、向こうから黒いブーツを履いた足の細い女性がやって来た。「足が細い」と思ったが、鶏ガラのような細さではなくて、「モデルか?」と思うような細さであった。ふと全身を見ると、顔が小さくて首と手足が長く、黒いコート姿の本当にモデル体型の女性だった。ただ、マスクをしていたため、美人かどうかは判別できなかった。

 ちなみに私はスタイルのいいブスよりも、人並みの美人の方がはるかに好きである。

 その女性と擦れ違ったまではよかったのだが、何か気になることがあり、私はつい振り返ってしまったのだ。正面からは気づかなかったのだが、後ろから見ると髪も長いくて、つやつや。さらにはバス停で立ち止まった彼女の顔を改めて見てみると、マスクに隠れたその顔は、な、な、何と!

 (もったいぶるのはいいけれど、見出しに書いてあるね)

 やはり思った通り、STU48の森下舞羽であった。でなきゃ、一般の女性をわざわざ振り返ってまでして、見たりしませんもん。

「森下さんですか?」と思わず声をかける。

「はい」

「頑張ってください」

「ありがとうございます」

「showroom、たびたび見てます」

「ありがとうございます」

 いやあ、街で芸能人を見て、声をかけるなんて、人生初の経験なので緊張したぜ。ちなみに「握手して」などとは言わなかった。握手したければCDを買えばいいのである。というか、今年の7月29日に森下舞羽とは握手している。一度に30人ぐらいと握手したので、印象に残らないメンバもいたが、森下舞羽は覚えている。

 しかし、森下舞羽は芸能人オーラあるなあ。STU48は何だか凄い人材を獲得したような気がする。今年、中学に入ったばかりだから、将来が楽しみだ。