ベトナムで行われたASEAN拡大会議で、いつものように韓国が日本の悪口を言い始め、中国もそれに便乗した。多くの参加国がうんざりしていたところに、韓国の代表が「決定的な証拠を見せてやる」と言って、モニタに動画を映し出した。
ベトナムの繁華街を歩く男性。彼に付きまとって花を売ろうとする少女。男性は少女を無視してすたすたと歩いて行くが、やがていかがわしい通りに紛れ込んでしまう。そこへ警ら中の警察官が現れ、男を尋問した。
「おい、お前。どこに行く」
「いえ、道に迷ったんです」
「外国人か。パスポートは?」
「ホテルに置いて来ました」
「何人だ」
「日本人です」
「怪しいやつはたいてい日本人だと言い張るんだ」
「本当です」
男が困っていると、花売りの少女が言った。
「この人は日本人だわ。中国人みたいに怒鳴ったりしないし、韓国人みたいに叩く真似で追い払ったりしない。『お金がないから花を買えない』って嘘をついたわ。だから日本人」
動画が終わると、韓国代表は勝ち誇ったように会場を見回した。
「どうだ。日本人は嘘つきだろう?」