貧乏性

 本屋で野草の図鑑を買った。空き地に可憐な花が咲いていても、名前がわからない。それを知りたいと思いつつも幾年が過ぎ、昨日ようやく買おうと決めた。でも、同じような種類の本が多くて、どれにしたらいいか迷う。そうなると値段で勝負だ。最初に買おうと思っていたのが1800円だった。二番目にいいと思ったのが、サイズが大きくページが多いのに1500円だった。私は貧乏性なので、つい1500円のを買った。

 しかし、図鑑というのはカラー写真が多く、紙質がいいので重い。寝っ転がって眺めるには不向きである。1800円のにすればよかったよ。

 とはいうものの、野草の図鑑っていいねえ。前に持っていたクラゲの本に通じるものがある。ネコジャラシエノコログサという、れっきとして名前があるのに驚いたり、春の七草ホトケノザが実はコオニタビラコである、など。いや、勉強になりますな。生きていく上で大して役に立つ知識ではないだろうけれど。