人質になって殺されるということ

 過激派「イスラム国」の周辺は、リアル北斗の拳なのではなかろうか。あれはえげつない漫画だったなあ……。敵に捕らえられた恋人なり妹なりを助けに行く場面があったが、どうせ敵に陵辱の限りを尽くされていると思うのだ。少年漫画だったから、そういう描写はなかったのだが、私は大人になってから読んだもので。

 落合信彦の本で読んだのだが、ムスリムは五体満足でないと天国に行けないと信じているらしく(コーランにはそんなことは書いてなかったけど)、「自白しないと耳を切るぞ」と脅迫しただけで、ほいほい自白するのだそうである。そんなムスリム自爆テロを教えた日本赤軍はえらいことをしてくれたものだ。

 自爆テロといえば思い出した。以前、アメリカのマスコミが自爆テロのことを、「神風アタック」と読んでいた頃、アメリカの退役軍人の団体が、「神風攻撃は軍事施設が対象で、民間を襲ったことはない。そういう言い方はやめるべきだ」と指摘したそうなのである。当時は敵だったのに、よくぞ言ってくれた。

 ところで、過激派「イスラム国」は国家を樹立したりする能力はなさそうである。自前のテレビ局も持っていないんでしょ? クルド人パレスチナ人は当然持っているけど。もし人質が殺されたとすれば、殺され損だよな。イスラム国も人質にメッセージを託して解放するとかすれば、格好良すぎて日本からも志願兵が駆けつけると思うのだが。